伝説的なフラメンコギターの創始者として知られる。コンサートスタイルのフラメンコギターが誰によって編み出されたのかは今では知る術もないが、記録として現存している演奏では彼の残した17曲の独奏が最古のものであろう。コンパス、ピカード、そして1曲毎に乗り移った情念の深さ、どれをとっても現代にそのまま通用するものばかりで全く色褪せていない。

これらの録音は'36年にパリでなされたものだそうである。この時代にレコードが発明されていたことを感謝したい。スクラッチノイズの向こうから、どちらかというと陽性な生命力あふれるフラメンコの「現場」のにおいが漂ってくる。